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市町村議員セミナーの報告(7/11)

先日7月6日に開催された岐阜県市町村議会議員セミナーの報告です。
解り辛いかもしれませんが、まとめてみました。

受 講 報 告 書
名 称  平成28年度市町村議会議員セミナー 第1回
日 時  平成28年7月6日(水曜日)13:30-15:20
場 所  ふれあい福寿会館第2棟3階講堂
参加者等 岐阜県内8市・15町の議員、議会事務局員(175名)
講演名: ~人口減少、高齢化社会の下でのまちづくり・むらおこし~
講 師: 昇 秀樹 名城大学都市情報学部教授
作成者: 美濃市議会議員 7番 辻 文男
講 演:  ~人口減少、高齢化社会の下でのまちづくり・むらおこし~
       人口減少、超高齢社会と「地方創生」
       ・・・・「大転換」「右肩下がりの時代」をどう生きるか?・・・・

講演内容の概要(辻によるまとめ)
※地方自治法121条の意味するところ
 ・国会は、国権の最高機関であり、国の唯一の立法機関
  地方議会は、自治体の最高機関でも唯一の立法機関でもない。
  市長と議会は市民から選ばれた対等の立場であるが、市長は自治体を統括
  し代表するが、議会の権限は、自治法に書いてあるものだけである。
 ・地方議会は原則として議員どうしが議論する場である。
  富山県議会の取り組みとして、執行部を呼ばず議員のみで議論する日があ
  り、今後、その日にちを徐々に増やしていく(地方議会の本来あるべき姿)。
 ・地方議会の議会改革への取り組みは、
   住民が議員を選挙で選ぶ基準が変わってくる可能性を求め、
   執行部に陳情・要請、質問だけしている議員は淘汰される可能性や
   議員同士で政策議論ができる議員が選ばれる可能性が出てくる
  議会運営に改める方向に進むべき。

※厚労省の社人研の人口予測と増田レポート
 ・2008年をピークに人口減少社会に入り、2040年には半分の市町村が消滅
  (消滅可能性都市)
   2060年に人口1億人を維持(50年で3千万人の減少に留める)
   →この目標達成は、かなり困難
  ◎人口減少を与件として、まちづくり・むらおこしに取り組むべき


 ・右肩下がりの時代に入っているという認識
   『問題の先送りは許されない』

 ・右肩上がりの時代は利益を配分することを、
  右肩下がりの時代は負担を公平に配分することを考える必要がある。
   一例として社会保障のあり方
    働く世代が高齢者を支えるだけでなく、高齢者同士で支えあう仕組み。
    所得の高い人から低い人へ分配する仕組み。

※「大転換の時代」と人口減少
 ・世界で長期、中期、短期の変化が重複して進行中(大転換の時代)
  ①50年、100年以上にわたって人口減少(初めて・・・・2千年に1度の変化)
  ②千年に1度の変化・・・・東日本大震災(1200年に1度?)
            大地震+大津波+原発事故
   阪神淡路大震災・熊本地震も含め安定期から活動期へ入ったのかも
   地震・津波は新基準になったが、火山活動に対する基準は?
  ③百年に1度の変化・・・・リーマンショック
  ④数十年に1度の変化・・・・市町村合併、政権交代
 ・この中で、最も大きな影響を与える可能性が高いのが、
  「人口減少」+「少子高齢化」
  →『前例踏襲』はあてはまらない場合が多い

考 察
 ※議会活動と議員活動について
 ・二元代表制の意義を再認識し、政策議論ができるために議員資質を高める
  必要性を痛感した。(自分)
 ・議会改革の必要性を強く感じた(活性化委員会への提言) 
 ※人口減少と超高齢化について(大転換の時代へ)
 ・前例踏襲はあてはまらないを前提条件においた行政への取り組み姿勢
 ・利益配分型(負の遺産もやがて解消する)の考えから、負担の公平配分型
  (負の遺産は今後ますます負担の割合が増加していく)の意識を常に根底にお
  いた予算審議や事業評価に取り組む。
by kangaeru_230 | 2016-07-11 07:09 | 活動報告
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